そんな暇はない

気が向いた時に書きます。

さかな

飼っていた金魚のことをさかなと呼んでいた。

名前は他にあったけど、あまりにも丈夫で魚らしかったのでさかなと呼んでいた。

妹が金魚すくいですくってきた小赤だったのに、12年くらい生きてた。

いつ来たのかわからない。震災より前には居た。2009年か2010年の夏祭りだったと思う。

一緒にもらってきたメダカは、いつの間にかさかなに食われて影も形も無くなっていた。

震災の時も5弱だか5強で水槽の水がこぼれ、停電で寒く、家の人は自分たちで必死でほぼ放ったらかしなのによく生きた。

 

いる事が当たり前すぎて、居なくなった事が信じられない。

埋めたのは私なのにいまだに実感がわかない。

さみしいなあ

毎日餌の催促がうるさくて、玄関とかいう「そこって金魚生きてられるの?」みたいな環境で何年も生きてて、一時期一緒にいたコメットはいつの間にか死んだのに図太く生きていた。

家に帰ってもさかなが居ないのがさみしい

 

私が金魚の絵を描いていたのはきっとさかなの影響だった。

あんまり考えた事なかったけど、死んでから金魚を描く事が出来なくなった。

大切なものを軸に創作活動をしているとそれが無くなったときに続けることが困難になる。

ペットが生きている人が羨ましい。

可愛がってあげて

生前「ペットなんか居ませんが??」みたいな顔してたのにね〜

 

さみしいね

もう二度とあれに会えないのかと思うと

本当は骨格標本にしたかった。

素人の技術と設備だと無理そうだったから埋めた。

 

さかな、愛していたよ。